加齢にやさしい住宅
冬場、暖かい部屋からトイレへ、また、脱衣室から風呂場へと、いきなり寒い所へ出た時、これらの温度変化に体がついていけず、血圧が急変動したり、脈拍が速くなったりする ヒートショック症状 ・・・・ 高齢者の突然死の原因の上位を占めるといわれる。 これらは、部屋と部屋との温度差があり過ぎるために起こる現象で、高齢者に限らず、暖房のある部屋から廊下にでて、ブルッとした経験はだれにでもあるもの。 |
下記の住宅は、高気密高断熱住宅で、全室床暖房を行ない、家全体を断熱材で包み込んでいるため、
グラフでも分かるように、どこでも平均した温度になっている。・・・室内は元より、トイレ、風呂場、床下に
到るまで。暖房を消した状態でも、20度前後ある。
すっぴんの家 |
平成15年(2003)1月6日(晴れ)
下図の A・B・C・D・E点 において、温度を測定し、外気温との違いをグラフで表わした
この日は晴天にもかかわらず、最高気温が6度(PM3時頃)までしか上がらない寒い一日だったが、 室内では、ほぼ20度をはさんでの変化になっている。 【A】、【C】とも、時間による変化は、それ程見られない。 また、【B】の梁ロフトは天井に近いため、昼間の気温上昇が、はっきりと見てとれる。 【D】及び【E】では早朝と夕方に床暖房を可動させるため、その時間帯での温度上昇が見られ、 他のグラフとは違った、M字型曲線となっている。 参考 : 床暖房の可動時間は、AM5時〜8時、PM5時〜8時の計6時間。 ※ 外気温(■)は、すべて共通データ 屋内に於ける暖房は 床暖房のみで、一般的に使用されている暖房器具(ストーブ等)はない |
室内 |
A 室内南側 |
B 室内南側ロフト |
C 室内北側 |
床下 |
D 南側床下 |
E 北側床下 |
同じ日、今度は湿度を測定し、外気との違いをグラフで表わした